理解できなくて困った

<a href="http://www.kantei.go.jp/jp/asospeech/2009/06/10kaiken.html">麻生内閣総理大臣記者会見</a>
地球温暖化に対するCO2換算での削減量目標値の取り方が、今日理解できなくて困った。
結局、<a href="http://kyushu.env.go.jp/to_2009/0430a.html">こっち</a>の意見募集用資料で納得。
比率の比較問題だった。

以下自分用メモ
<a href="http://www.env.go.jp/doc/toukei/contents/index.html">環境統計集</a>
環境省資料より

90年排出量≒1210.2(百万t)(京都議定書の基準排出量とは違う→算定期間・物質が違う?)
05年排出量≒1358.1(百万t)

05年/90年 112.21% 12%増(≒147.8百万t増)
05年/90年(京都議定書基準排出量) 107.67%(≒96.7百万t増)

<a href="http://news.google.co.jp/news/story?pz=1&ned=jp&hl=ja&ncl=d-d08A6PdB-FhYMCgtCddg4OfmpPM&cf=all">今回の報道</a>で嵌った点
05年比 15%(≒203百万t)減=90年比8%(≒97百万t)減
に見えた。

実際は、
05年比 15%(≒203百万t)減≒90年比8%(≒97百万t)減 + 90年から05年までの増加分(≒96.7百万t)
だった。
つまりは、日本の総排出量を約1150(百万t)にしましょうって話。

麻生総理の話では1%(≒13.58百万t)減らすのに10兆ほど経費がかかる。
1億で130t程度の試算。
全体では150兆かかることをやろうとしている(単純計算 実際は原発再稼動などもあるので減るはず)。

数値は2003年のものになるが上記環境省統計集より、

全世界の排出量≒47,110.504(百万t)
日本の排出量は≒1330.793(百万t)
比率としては、約2.82%でしかない。
このうちの、さらに1%(つまりは全世界比 約0.03%)に10兆の投資。

しかも、負担は民間。
補助金だ何だといっても、財源は税金。
お金を強制的に循環(しかも真水=国内で)させる意味合いでは、確かにいいのだけれど、更新時期の来ていないものを総量に縛られて更新してしまうことも考えられる。
それがはたして、ライフサイクルCO2の観点で減っていることになっているのか。

今のところ制度的には製造は海外に工場を持ったほうがよい。
そうすると、物流で本来発生しなかったコスト・CO2が発生する。
日本の産業は、空洞化する。

この辺にまで網をかけるとすると、天下りコンサル・中間搾取ブローカーの大活躍の場になるだろうなぁ。